大阪市住吉区の南海電鉄高野線の踏切で今年5月、線路点検用の作業車とタクシーが衝突した事故で、大阪府警は1日、踏切前で減速するなどの安全対策を怠ったとして、作業車の運転手や責任者の上司ら計4人を業務上過失致傷の疑いで書類送検した。南海が、作業車は踏切前で減速するよう内規で定めていたことも判明。この上司は「内規違反が常態化していた」と供述している。
送検容疑は5月23日午前1時45分ごろ、住吉区沢之町1の踏切で減速したり、信号を確認したりせずに作業車を走らせ、遮断機が上がっていることに気付かないまま、進入してきたタクシーと衝突。男性運転手(68)に軽傷を負わせたとしている。
通常、作業車が踏切に近づくと電圧の変化で遮断機が自動的に下がるが、事故車両は電気系統に不具合があり、遮断機が誤って上がったとみられる。
府警によると、南海では約20年前にも、作業車が踏切を通過中に遮断機が誤って上がる不具合が複数回起きていた。踏切前での減速や安全確認が内規で定められていたが、守られていなかったという。同社は「再発防止に努める」としている。【安元久美子、野田樹】