東京都目黒区で2018年3月、船戸結愛(ゆあ)ちゃん(当時5歳)が死亡した事件で、保護責任者遺棄致死と傷害罪などに問われた父親の雄大被告(34)は1日、東京地裁(守下実裁判長)で開かれた裁判員裁判の初公判で「間違いありません」などと述べ、起訴内容を大筋で認めた。結愛ちゃんの死亡直前まで衰弱に気付かなかったとも述べた。
起訴状によると、雄大被告は18年1月下旬ごろから結愛ちゃんに十分な食事を与えず、顔を殴るなどの暴行を加えたうえ、虐待が発覚するのを恐れて衰弱する結愛ちゃんに医療措置を受けさせず、3月2日に肺炎による敗血症で死亡させたとされる。
保護責任者遺棄致死罪に問われた母親の優里被告(27)は先月17日、地裁で懲役8年の判決を言い渡され、控訴している。
判決や優里被告の証言によると、雄大被告と優里被告は香川県に住んでいた16年4月に結婚した。結愛ちゃんは優里被告と前夫との子で、雄大被告は実子となる長男が生まれた同年11月ごろから結愛ちゃんに暴行を加えるようになったとされる。
一家はその後、目黒区へ転居。雄大被告は18年1月から結愛ちゃんの食事を制限するようになったといい、そのころに16・66キロあった結愛ちゃんの体重は死亡時には12.2キロにまで減っていた。結愛ちゃんを外出させることもほとんどなく、暴力も振るっていたとみられ、結愛ちゃんの遺体には170カ所以上の傷やあざがあった。
結愛ちゃんが生活していた6畳間からは、結愛ちゃんの字で「ゆるして ゆるしてください」と書かれたノートが見つかっている。優里被告は自身の公判で、雄大被告に怒られるのを防ぐため、結愛ちゃんと一緒に書いていたと証言した。【田中理知、服部陽】