能登半島地震で新潟市西区は液状化、石塀は倒壊、水道管破裂

能登半島地震から一夜明けた2日、新潟市西区では道路や駐車場などのアスファルトが大きくめくれ上がり、住宅の石塀はあちこちで倒壊するなど、正月とは思えぬ光景が広がっていた。郵便局の駐車場では液状化で車の一部が水没し、破裂した水道管からは大量の水があふれ出ていた。住民は「50年以上ここに住んでいるが、こんなことは初めて。これからどうすればいいのか」と途方に暮れていた。
同区寺尾地区にある新潟西郵便局。出入り口脇にある駐車場は大きく陥没し、利用客のものとみられる車が一部水没していた。
正月休みを利用して実家がある同区に帰省していた公務員の女性(50)は荷物を出すために郵便局を訪れ、被災した。水につかった自分の車を見つめながら、「ショックです。財布が車の中に入ったままなので、JAF(日本自動車連盟)のスタッフに運び出してもらいました」と力なく語った。
国土交通省北陸地方整備局(新潟市)などは平成24年、「新潟県内の液状化しやすさマップ」を作成。作成に携わった地質調査の専門家(70)は同郵便局を訪れ、「マップでは郵便局周辺は液状化しやすい場所とされた」と明かした。
同地区に住む横堀正美さん(73)は、自宅前が液状化した。「ここに50年以上住んでいるが、こんなことは初めて。地震後に外に出ると、アスファルトから水と砂が噴き出し、不気味だった」と振り返った。
近くの主婦(60)も自宅の車庫前が液状化し、看板が倒壊して家にもたれかかるような状態になっていた。車庫の中はコンクリートの床が変形していた。「あぜんとした。言葉も出ないし、あまりに落胆しすぎて涙も出てこない」と話した。
同地区の一部住宅ではガス漏れも発生し、「周辺にガスのにおいが漂う場面もあった」(近隣住民)。地元のガス会社の車両が現場に急行し、対応にあたっていた。このほか、水道管が破裂し、大量の水が道路にあふれ出している箇所もあった。