【関電会見】2人が1億円超受領 八木会長、岩根社長は辞任否定

関西電力の役員らが福井県高浜町の元助役、森山栄治氏(故人)から多額の金品を受領していた問題で、同社は2日開いた記者会見で金品の詳細を明らかにした。受領していた20人のうち、最も多かった鈴木聡・原子力事業本部長代理は、現金や商品券、米ドル、金貨、小判など計1億2367万円を受け取った。他に豊松秀己・元同本部長も計1億1057万円を受領。2人が1億円を超えていた。岩根茂樹社長は森山氏への便宜供与はなかったと強調し、「原因究明や再発防止策に取り組み、経営責任を果たしたい」と述べ、八木誠会長とともに辞任を否定した。
豊松氏が報酬月額2割を2カ月返上、八木氏は報酬の2割を2カ月、岩根氏は2割を1カ月それぞれ返上した。最も多く受け取った鈴木氏は厳重注意にとどめていた。
他に氏名が公表されたのは森中郁雄副社長、大塚茂樹常務執行役員ら12人。大半が原子力事業本部の要職を務めていた。8人は氏名を非公表とした。
岩根社長は森山氏への便宜供与を否定。森山氏が資金提供を受けていた地元建設会社「吉田開発」への発注については「プロセスや価格は適切だったと調査委員会に評価されている」と述べた。
また、森山氏について、「(社員が)さまざまな叱責や罵倒を受け、家族を含め身の危険を感じた」と評価し、受け取った金品の返却が困難だったことを強調した。