岸田文雄首相は13日の参院予算委員会の集中審議で、2024年春闘について「賃上げの力強い動きがあり、手応えを感じている」と評価し、「中小企業に広がっていくかが重要なポイントだ」と強調した。自民党青年局のダンサー会合問題には不快感を示した。
賃上げ拡大を踏まえ、日銀は18、19日に開く金融政策決定会合でマイナス金利政策の解除を議論する見通し。首相は日銀に対し「政府の姿勢も念頭に置きながら、総合的に金融政策を判断していくものと期待している」と述べた。
自民党派閥の裏金事件を受けた国会議員の処分に関し、改正した党規律規約は適用しない方針を示した。規約には処分厳格化を盛り込んだが、「遡及(そきゅう)して適用することはあり得ない」と語った。日本維新の会の片山大介氏への答弁。
一方、自民党青年局の近畿ブロック会議後の懇親会に露出度の高い衣装の女性ダンサーが招かれた問題について、首相は「内閣の目指す多様性とは全く合致しない」と指摘した。企画した和歌山県議は「多様性」がテーマだと説明していた。
首相は、国会議員のうち藤原崇・前青年局長、中曽根康隆・前青年局長代理、鶴保庸介元沖縄・北方担当相の3人が懇親会に参加したと説明。鶴保氏は冒頭のみ出席し、退席したという。
首相は「女性の身体に触るなど不適切な事実は確認されていないと報告を受けている」と主張。費用に関し「参加者からの会費で賄われており、税金を原資とした公費、政党助成金は含まれていない」と明言した。立憲民主党の塩村文夏氏への答弁。
首相は、北朝鮮による日本人拉致問題解決に向け、金正恩朝鮮労働党総書記との会談実現に意欲を示した。「北朝鮮トップとの会談が重要だと認識している。(首相)直轄のハイレベルで協議を進めていく」と述べた。自民党の小林一大氏への答弁。
[時事通信社]