「袴田事件」やり直し裁判が“ヤマ場”法医学者と学者の証人尋問はじまる 争点はみそタンクから発見された「5点の衣類」

袴田巖さん(88)の再審=やり直し裁判は、きょうから審理のヤマ場となる証人尋問に入りました。
静岡県の旧清水市で一家4人が殺害された、いわゆる「袴田事件」で死刑が確定している袴田巖さんの再審は、きょうから検察側、弁護側の双方が請求した証人への尋問が3日間行われます。
公判では、事件から1年2か月後にみそタンクの中から発見された「5点の衣類」について、付着した血痕が赤いままなのか、黒く変化するのか争われていて、検察は法医学者に対する証人尋問で、赤みが残る可能性を訴えます。
一方の弁護団は、「1年以上みそにつかった血痕は黒くなるため、『5点の衣類』は捏造された証拠」と主張していて、血痕が黒くなるメカニズムをまとめた学者の尋問を予定しています。