乙武氏に他陣営から女性問題を揶揄したヤジ、周辺は騒然 衆院東京15区補選 第一声は「憲法改正に反対派とデマ流された」

衆院3補選(28日投開票)のひとつ、東京15区(江東区)は16日告示を迎え、選挙戦がスタートした。
同区では9人の候補者が出馬する大乱戦となったが、無所属で立候補した作家の乙武洋匡氏(48)が第一声を行ったJR亀戸駅北口は異様な雰囲気に包まれた。
「おい! オトタケー!!」
同駅前ではマイクを握った他陣営の関係者らが、乙武氏の過去の女性問題を揶揄(やゆ)して「不倫ファースト!」などとヤジを飛ばして騒然となった。
街宣車の上から「本日、立候補届を出しました」とあいさつした乙武氏には、小池百合子東京都知事と国民民主党の玉木雄一郎代表も応援に駆け付けたが、他陣営の候補は付近の電話ボックスの上によじ登って、小池知事の「学歴詐称疑惑」などについてもマイクでヤジを叫び続けた。
乙武氏は小池氏が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」が設立した「ファーストの会」と、国民民主党から推薦を受けている。
多くの警察官が警備に動員されるなか、小池氏は「いつもは静かなこの亀戸の駅前。きょうから大変お騒がせして、恐縮でございます」と〝第一声〟。乙武氏も「私が行っていきたいのは現実的な政治。いま非常にエキセントリックな主張をすることで注目を集めるような政治家、政治団体も出てきている」と切り出すと、憲法改正についても「必要が生じているなら国民的な議論をすべきだ」と主張した。乙武氏は「SNSで『憲法改正に反対』であるとデマを流された」と主張、「私はデマには負けません!」と力を込めた。
乙武氏は、最後は「日本大改革、ここから始めよう!」と小池、玉木両氏とシュプレヒコールを上げた。
東京15区の立候補者(届け出順)
福永 活也43 弁護士 諸新
乙武 洋匡48 作家 無新
吉川 里奈36 看護師 参新
秋元 司52 元環境副大臣無元
金澤 結衣33 元会社員 維新
根本 良輔29 IT会社経営諸新
酒井 菜摘37 元江東区議 立新
飯山 陽48 大学客員教授諸新
須藤 元気46 前参院議員 無新