松山市の女子大生がタクシー運転手の現金約5万4千円入りバッグを盗んだとして、愛媛県警松山東署に窃盗容疑で誤認逮捕された問題で、篠原英樹・県警本部長は3日、県議会の委員会で、女子大生に「心からおわびする」と改めて謝罪を表明した。
県警側は誤認逮捕の原因について、タクシーのドライブレコーダーの画像が女子大生に酷似し、捜査員が犯人と思い込んだと説明。レコーダー内の犯人の携帯電話と財布が女子大生の所持品と違っていたにもかかわらず、必要な捜査を怠ったほか、同署幹部も顔画像鑑定の結果を過大評価して逮捕方針を決めるなど、チェック機能が欠けていた。
篠原本部長は「事情聴取の過程で(女子大生の)尊厳を著しく侵害し、不安にさせ、困惑させる言葉があった」と捜査員の不適切な言動を認めた上で、「任意性を阻害したとはいえない」として自白を強要する行為はなかったと説明した。
事件は今年1月に発生。女子大生は5、6月に任意の事情聴取を2回受け、7月に逮捕された。その後に別の容疑者が浮上し誤認逮捕と判明した。