フィリピンの東にある熱帯低気圧は、25日午前0時現在、ミンダナオ島の東にあって、中心気圧は1004hPa、1時間に25キロの速さで西北西に進んでいます。25日(土)12時までに台風に発達する見込みです。
強い勢力に発達し沖縄の南へ 九州~本州で大雨おそれ 梅雨前線刺激
予報円の中心を進んだ場合、28日午後9時までに強い勢力に発達し、沖縄の南を中心とする予報円に進み、1時間に30kmで北東に進む予報です。この時点で975ヘクトパスカル、最大瞬間風速50mが予想されています。29日午後9時には暴風域を伴い強い勢力を維持したまま日本の南に進む見込みです。
台風になっても日本の近くで熱低に?それでも危険なシナリオ
台風は海面水温が27℃以上で発達します。日本近海の海面水温は、台風にとっては低い状況で、今後、熱帯低気圧から変わった台風1号は、日本の近くに北上すると「熱帯低気圧」または「低気圧」に変わる可能性があります。
可能性が高いシナリオ 風よりも大雨に警戒
台風から湿った空気が流れ込み、梅雨前線を刺激して、27日(月)と28日(火)は全国的に大雨となりそうです。その後、「衰えた台風」か「台風から変わった低気圧」は、南下してきた梅雨前線に取り込まれるシナリオが考えられます。そうなると大雨が続くおそれがあり、風よりも大雨に警戒する必要となりそうです。
▼25日正午の予報種別台風存在地域フィリピン進行方向、速さ 北西 20km/h中心気圧 1000hPa最大瞬間風速 25m/s
▼26日午後9時の予報種別台風存在地域フィリピンの東進行方向、速さ北10km/h中心気圧 998hPa最大瞬間風速 30m/s
▼27日午後9時の予報種別台風存在地域 フィリピンの東進行方向、速さ北東 15km/h中心気圧985 hPa最大瞬間風速 40m/s
▼28日午後9時の予報種別 強い台風存在地域 沖縄の南進行方向、速さ北東 30km/h中心気圧975hPa最大瞬間風速 50m/s
▼29日午後9時の予報種別 強い台風存在地域 日本の南進行方向、速さ北東 35km/h中心気圧975hPa最大瞬間風速 50m/s
台風からの暖かく湿った空気が流れ込んで梅雨前線を刺激し、台風本体が離れていても大雨のおそれがあります。
雨・風シミュレーションでは、来週は九州から本州付近に発達した雨雲がかかり、大雨の可能性があります。26日(日)~29日(水)の雨・風シミュレーションは画像で掲載しています。(25日午前更新)