バブル経済崩壊後の雇用環境が厳しい時期に社会に出た「就職氷河期世代」の就業を後押しするため、厚生労働省は全国のハローワーク(公共職業安定所)で、この世代に限定した求人を可能にする仕組みを整えた。一部の自治体が無料で職業を紹介する「地方版ハローワーク」でも認める。
就職氷河期世代は1993~2004年に高校や大学を卒業した現在30代半ば~40代半ばの約1700万人。政府は、非正規雇用者が多い氷河期世代の正規雇用を今後3年で30万人増やす目標を掲げている。
労働施策総合推進法は、企業が働き手を採用する際に年齢制限を設けることを禁止する一方で、国の雇用促進施策の対象となる「特定の年齢層」については例外と定めている。
このため、厚労省は就職氷河期世代を「特定の年齢層」と位置付け、全国の労働局に対してハローワークでの限定求人を認めるよう通達。就職活動中に求職者が年齢を重ねることを考慮し、35歳以上55歳未満を対象とした。
就職氷河期世代を対象にした求人を巡っては、兵庫県宝塚市が正規職員の採用試験を独自に実施。3人の採用枠に対し、1800人超の応募が殺到した。【梅田啓祐】