「がんばろう!千葉」合言葉に酒フェスタ開催 台風被害乗り超え酒蔵が団結

9月の台風15号では、千葉県内の酒蔵も6割以上が被災した。毎年秋に東京都内などで開いてきたイベントも一時中止が検討されたが、「こんな時だからこそ『がんばろう!千葉』を合言葉に地域を盛り上げたい」と酒蔵が立ち上がり、実施を決めた。6日に開催する。
千葉県酒造組合(大塚完会長)によると、加盟する酒造会社39社のうち26社が台風の被害を受けた。強風で酒造りの施設が壊れたり、停電で生酒を冷やすことができなくなったりしたという。
大塚会長が経営する酒蔵「鍋店(なべだな)」(成田市)の神崎町(こうざきまち)にある酒蔵では、強風でトタン屋根が飛ばされ、瓶に酒を詰める充(じゅうてん)機などが雨で水浸しになって故障した。被災後、新酒の仕込みに間に合うよう従業員総出で蔵や機械の修復に当たり、台風通過から9日たった9月18日に再開。25日から仕込みを始めた。
一方、毎年秋に同組合が開いているイベント「千葉の酒フェスタ」については、中止を求める声も内部にあった。千葉の蔵元の地酒100種類以上が味わえる人気の試飲会だが、出展する19社すべてが被災していたからだ。それでも「頑張っている姿を見てもらいたい」と予定通り開催することになり、大塚会長は「地域の活性化に貢献している酒蔵が多い。ぜひ、おいしい酒を飲みに来て」と呼び掛けている。
フェスタは午後4時半~6時半、東京都千代田区有楽町2の東京交通会館。入場チケットは前売り2500円、当日3500円。問い合わせは同組合(043・222・0686)へ。【町野幸】