9月に予定される立憲民主党の代表選に現職の泉健太衆院議員(50)と、前代表の枝野幸男衆院議員(60)が出馬の意向を固め、新旧代表が対決する見通しとなった。野党共闘のあり方などが争点となる。党内からは女性や若手など「第3の候補」を求める声が出ている。
「政権交代に向けた準備を進める。自分自身の歩みを振り返り、次の立民に何が必要なのか答えを出していきたい」
泉氏は31日、国会内で記者団にこう述べ、代表選に意欲を示した。
夜には、自身を支える党内グループ「新政権研究会」の幹部とオンラインの会議を開き、代表選に向けた段取りなどを確認した。
泉氏は2021年11月、枝野氏の後任として代表に就任した。22年参院選で改選議席から6議席を減らし、22、23年の五つの衆参補欠選挙で公認候補が全敗するなど、不振が続いたが、今年4月の衆院3補選では公認候補が全勝した。
党勢立て直しに苦労する中で、共産党との選挙協力のあり方を巡っては、見直すかどうか立ち位置が曖昧で、「リーダーシップが見えない」との批判もつきまとう。新政権研究会は20人弱にすぎず、代表選出馬に必要な推薦人20人の確保に向け、幅広い支持の獲得が課題になっている。
一方、枝野氏は9日、自身が顧問を務める党内グループ「サンクチュアリ」(約30人)に影響力のある赤松広隆前衆院副議長、30日には小沢一郎衆院議員と面会し、出馬に向けた地ならしを進めている。
代表時代の21年衆院選では、共産との共闘路線を進めた結果、議席を減らして辞任に追い込まれた。ベテラン衆院議員は「衆院選で負けた人に、次期衆院選の指揮は任せられない」と反発した。
党内には、新たな顔ぶれのいない代表選では、同時期に行われる自民党総裁選に注目を奪われ、埋没しかねないとの懸念も出ている。重徳和彦衆院議員(愛知12区、当選4回)や、石川香織衆院議員(北海道11区、当選2回)らを推す動きはあるものの、大きな流れにはなっていない。
代表選を巡り、野田佳彦元首相と小沢氏は31日夜、東京都内で会食し、意見交換した。会合後、小沢氏は記者団に「誰(を推すか)ということを詰めたわけではない」と述べ、「お互い力を合わせ、政権を取ろうと再確認した」と語った。