兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを調査する百条委員会。8月23日、初めての証人尋問が行われ、県の職員6人が出席しました。 プライバシー保護のため“非公開”で行われた証人尋問。委員会の後に行われた記者会見で、知事への告発文書をめぐる“ある証言”が明らかにされました。 (百条委員会 奥谷謙一委員長)「部下の方から『公益通報の結果が出るまでは(元県幹部の)処分をしないほうがいいのではないか』という進言があったということが本日の証言で判明いたしました」 この進言に斎藤知事は従うような動きを見せたものの… (百条委員会 竹内英明委員)「特別弁護士の意見を聞いたところ、『処分と公益通報は分けて考えるべきだ』と。知事はその弁護士の意見を採用した」 結果的に県は、告発文書を公益通報として扱わず文書を作成した元幹部を懲戒処分としました。 一方、関係者によりますと、斎藤知事は当時、総務部長を通じて「公益通報の調査結果を待たず元幹部を処分できないか」と人事当局に打診。さらに「『懲戒処分すれば(自分を批判する)風向きが変わるのでは』と知事が言っていると聞いた」という証言もあったということです。 これらの証言について26日朝、知事は… (兵庫県 斎藤元彦知事)「県としての懲戒処分の手続きですから、適切に手続きや対応をしたと考えています(Q「自身への批判の風向きを変えたい」という発言をした覚えはある?)そういう覚えはないです。調査、懲戒処分については適切に対応するということが私は大事だと思っています」 これまでと同じ主張を繰り返した斎藤知事。果たして処分の経緯に問題はなかったのでしょうか。