山陰海岸ジオパーク館 川の働きが学べる実験装置を新たに導入(参照:小山市 「土地改良施設カード」作成 農業水利施設への興味促す)
image from 山陰海岸ジオパーク館のHPより
兵庫県新温泉町芦屋にある山陰海岸ジオパーク館(入館無料)は、川のメカニズムや働きを手軽に体感することができる実験装置を館内に新しく導入した。新たに導入された実験装置には、山から海までの地形が再現され、極小サイズのブラスチックビーズをサイズごとに4つに色分けして砂を表現。装置の山側から水を流し入れると、ビーズが押し流されて扇状地や三角州などができる様子を見ることができるほか、川の水が周辺の地面を削り地形が変化している様子を目で見ることができる。ほかにも、海の水位を変えて海面の上昇が土地に与える影響を学ぶこともでき、小さな実験装置ながらも地球規模で進む環境問題についての勉強もできる。
川の実験装置の導入と同じ時期に、津波発生のメカニズムや、津波のエネルギーの大きさを知ることができる装置も導入された。津波の実験装置では手動で海底部分を上下させ、津波が発生するときの仕組み、津波の水流によって海底の泥が巻き上げられる様子なども確認することができる。
山陰海岸ジオパーク館内には、新温泉町の自然環境や人々の暮らし、自然との繋がりが学べるパネル展示で紹介。地域の人が地元を知るきっかけ作りにも取り組んでいる。山陰海岸ジオパーク館は兵庫県美方郡新温泉町芦屋水尻山陰海岸ジオパーク内に所在。山陰海岸ジオパークは2010年10月世界ジオパークネットワーク(GGN)に加盟。世界ジオパークは2015年ユネスコの正式事業となっている。