群馬県藤岡市内で家畜伝染病「豚コレラ」に感染した疑いのある野生のイノシシが発見された問題で、県は4日、遺伝子検査でも感染を示す陽性反応が出たと発表した。最終的には国の遺伝子検査で感染が確定すれば、一連の豚コレラ感染拡大では、関東地方で埼玉県に続き2県目となる。
このイノシシは9月28日に藤岡市高山で地元猟友会によって捕獲され、血液の提供を受けた群馬県が3日に実施した抗体検査で陽性反応が出た。このイノシシの捕獲地点から半径10キロ圏内には12カ所の養豚場があり、計約7800頭が飼育されているという。
国の検査で感染が確定すれば、この12カ所は農林水産省の指針に基づき「監視対象農場」となり、県の家畜保健衛生所による立ち入り検査と飼育豚の異常確認などが実施される。【西銘研志郎】