台湾の高齢男性3人、日本国籍確認求め提訴=大阪地裁

日本統治時代の台湾で日本人として生まれ育ったのに、戦後に日本国籍を喪失したとされるのは不当だとして、台湾人の男性3人が4日、国を相手に、日本国籍を有することの確認を求める訴訟を大阪地裁に起こした。
訴状などによると、原告は楊馥成さん(97)ら80~90代の3人。戦中は軍属として日本軍に従軍するなど日本人として過ごしたが、1952年のサンフランシスコ平和条約発効などにより、台湾系日本人は日本国籍を喪失したとされている。
原告側は「台湾系日本人に対する主権を放棄したという国の解釈は不当だ」と主張。国籍法や国籍に関する国際法上の原則にも反すると訴えている。
3人は大阪市内で記者会見し、楊さんは「日本人として生まれ育ったのだから、日本の国籍を持ちたい」と話した。