イノシシにまたがるロディオ姿で人気者になった京都府の福知山市動物園(福知山市猪崎)のニホンザル「みわ」が、長年連れ添ったイノシシ「ウリ坊」と離れ、“1人暮らし”を始めた。6月に動物園から逃げ出す騒動を起こしたため、9月末に、より頑丈な園舎に移された。
親とはぐれた2匹は2010年、共に生後1カ月ほどで福知山市動物園に引き取られ、以後はロディオのコンビを解消してもずっと同じ園舎で飼育されていた。ところが、みわは、6月28日に園舎の金具が壊れてできた金網の隙間(すきま)から逃走。9日後に福知山市内で捕獲された。
移った園舎は、住み慣れたところから50メートル以上離れたツキノワグマやマントヒヒと並ぶ場所。みわは独りになって寂しいのか、園舎裏の寝床に引きこもりがちで元気も少しなさそうだった。二本松俊邦園長は「徐々に慣れるでしょう」と話す。
一方、一緒にいてみわに頭が上がらなかったウリ坊は、餌を独り占めでき悠々自適に過ごしているという。【佐藤孝治】