「次に向けてどうするかが課題」昨夏に続き南海トラフ臨時情報の発表 模索される地震への備え…徳島県「新しい年に入り、防災意識をより高めて」

半年もたたないうちに再び発表された南海トラフ地震臨時情報。冷静に、地震への備えを模索する声が聞かれました。
1月13日午後9時19分ごろ、宮崎県で最大震度5弱を観測する地震が発生し、近畿地方でも最大震度3の揺れを観測。この地震について気象庁は「巨大地震が起きる可能性が平常時より高まっていると考えられる現象ではない」として、南海トラフ地震臨時情報の『調査終了』を発表しました。
一時は災害対策本部が設置された和歌山県。沿岸部の白浜町にある土産物店では…
(土産物店『福亀堂三段店』 野村和生さん)「ちょっと気にはなりましたけど、巨大地震注意が発表されなかったので安心しました。次に向けてどうするかっていうことが課題かと思います」
同じく一時、『災害対策連絡本部』が置かれた徳島県。14日、県民らに話を聞くと、地震への備えに意識も高まってきているようです。
「『準備をしておかないとな』っていうのを結構強く感じるようになったかな」
「去年の8月に臨時情報が流れたときに、もう間近に南海トラフ地震がくるのかなと意識づけられたので、水を備蓄したりとか」
「バッグの中にいろんなものを入れた。地震でくるやら、隣から火事でくるやら、何でくるかわからないから、準備しておくものも違うでしょ。だからそれが難しい」
県は引き続き、災害ヘの備えを呼びかけています。
(徳島県 後藤田正純知事)「危機管理はやりすぎてやりすぎることはない。今回、臨時情報の『巨大地震注意』が出ていないとはいえ、新しい年に入り、防災意識をより高めていただきたい」