受験シーズンの盗撮被害防ぐ鏡…背後に立つ人の手元も見える特殊仕様、京都府警が10駅に設置

盗撮被害が増える受験シーズンに合わせ、京都府警は府内10駅のエスカレーター横に盗撮防止用の特殊な鏡を設置し、JR京都駅地下のコトチカ広場(下京区)で16日、「受験期における痴漢・盗撮対策スタート式」を行った。
鏡は縦約50センチ、横約30センチで、エスカレーターの利用者がのぞき込むと、背後に立つ人の手元まで見える仕様。府警は鉄道各社と連携し、医療法人社団「洛和会」や各地の防犯協会から寄贈された鏡を京都駅や阪急桂駅(西京区)など10駅に計18枚設置した。
府警はスタート式で、京都駅の改札階とホームをつなぐエスカレーター横の壁に鏡を取り付け、下京署の岡本茂署長は「警察が検挙した盗撮は氷山の一角。鏡の設置で受験生や府民の不安解消を目指す」と話した。