共通テスト 国語で11年ぶり源氏物語 大河ドラマで予想的中の声も

2024年のNHK大河ドラマ「光る君へ」で話題になった紫式部の「源氏物語」が、18日にあった大学入学共通テストの国語で出題された。源氏物語からの出題は、14年の旧大学入試センター試験以来11年ぶりとなり、SNS(ネット交流サービス)には驚きや喜びの声が書き込まれていた。
第4問の古文で、作者不詳の「在明(ありあけ)の別」と、源氏物語の若菜下の巻からそれぞれ文章が引用された。二つの共通点や相違点について授業で話し合う内容の文章を読んで、文の解釈などについて正しい選択肢を選ぶ形式だった。
源氏物語で取り上げられた箇所は、病になり生死の境をさまよう妻に対して光源氏が「ただ、いまひとたび、目を見合はせたまへ」などと呼びかけるなか、光源氏の亡き元恋人が「もののけ」となって「小さき童」に取りつく場面。状況を適切に読み解けるかがカギとなった。
大河ドラマで取り上げられたこともあり、源氏物語の出題を予想していた人もいたようだ。X(ツイッター)では「本当に出してくるとは」と驚きの声があった一方、「予想通り」と投稿する塾関係者も。ドラマのファンとみられる受験生は「加持祈(かじきとう)で少女にもののけを移す様子とか書かれていて、1年間見てて本当に良かったと思った」と書き込んでいた。【西本紗保美】