妻の遺体を遺棄したとして、大阪府警は10日、大阪市中央区龍造寺町、無職黒木佳史容疑者(35)を死体遺棄容疑で逮捕した。妻は昨年6月頃から行方不明となっているが、遺体は見つかっていない。府警は防犯カメラ映像などから妻は死亡しているとみており、殺人容疑も視野に慎重に調べる。
発表では、黒木容疑者は知人の30歳代の男と共謀。昨年6月5日頃、同居していた妻のいずみさん(当時52歳)の遺体を自宅から岡山県内かその周辺に車で運び、遺棄した疑い。黒木容疑者は「今は何も言えない」と供述しているという。
いずみさんは昨年5月下旬から職場を無断欠勤し、6月21日、母親から「娘と連絡が取れない」と府警に申告があった。府警は同月24日、行方がわからなくなっていた黒木容疑者を岡山県内で発見。その際、「妻と不仲になり、会っていない」と説明していたという。
自宅周辺の防犯カメラには、黒木容疑者と知人の男が大きな袋を車に積み込む様子が映っていた。男は周囲に「遺体を袋に入れ、岡山まで運んでダムに捨てた」などと話していたが、その後死亡した。自殺とみられるという。