長野駅前3人死傷、男性への殺人未遂容疑で再逮捕へ…調べに対し黙秘・動機の解明進める

長野市のJR長野駅前で1月、男女3人が刃物で刺されて死傷した事件で、長野県警が女性への殺人未遂容疑で逮捕した同市西尾張部、無職矢口雄資(ゆうすけ)容疑者(46)について、15日にも男性への殺人未遂容疑で再逮捕する方針を固めたことが、捜査関係者への取材でわかった。矢口容疑者は調べに対し黙秘を続けており、県警が動機などの解明を進めている。
捜査関係者によると、矢口容疑者は1月22日午後8時頃、長野駅善光寺口でバスを待っていた男性会社員(37)を刃物で刺し、殺害しようとした疑い。男性は背中に全治2か月の重傷を負った。
事件では、近くにいた同市丹波島、会社員丸山浩由さん(49)が死亡、女性会社員(46)も軽傷を負った。県警は防犯カメラの映像などを手がかりに捜査し、同月26日、矢口容疑者を逮捕。被害者との面識はなく、通り魔的な犯行とみている。
県警は事件後、矢口容疑者とみられる男が映った防犯カメラなどの画像を公開。逮捕後の捜索で、矢口容疑者宅から、画像に映る男が着用していたものと色などの特徴が似たジャンパーや手袋、眼鏡、タオルなどを押収している。県警は事件との関連を調べている。