タイ人が入国認められず航空機走行エリアを逃走「タイに帰りたくなかった」

3日午後1時15分ごろ、千葉県成田市の成田空港で、搭乗前のタイ人の男が旅客ターミナルビルの非常用出口の扉を開けて駐機場に侵入し、航空機が通過する場所を約350メートル走って逃げた。男は警備員と作業員に取り押さえられ、航空法違反(空港の禁止区域への立ち入り)容疑で現行犯逮捕された。
成田国際空港署や成田国際空港会社(NAA)などによると、逮捕された自称清掃員のジャッガポン・ポンセナー容疑者(34)は今月1日、タイ・バンコク発の航空機で到着した。入国審査で入国が認められず、東京出入国在留管理局成田空港支局が退去命令を出し、出発地のバンコクに帰ることになった。
同容疑者はバンコク行きの便の出発ゲートで、一般の旅客と一緒に搭乗券とパスポートのチェックを受けた。搭乗橋を歩いて航空機に乗り込む直前、非常用出口の鍵のカバーを壊して扉を開けた。外に出て、航空機が地上走行する駐機場内を横切るように走って逃げた。警報が鳴って逃走に気付いた警備員と作業中の地上業務の係員ら計4、5人が車2台で追い掛け、取り押さえた。駆けつけた空港署員に引き渡され、「タイに帰りたくなかった」と供述しているという。
NAAによると、航空機の運航に支障はなかったという。NAAは「このような事案が発生しないように関係機関と調整し、再発防止に努めたい」とコメントした。【中村宰和】