日本企業開発「七転び八起き」の月面探査車「YAOKI」、スペースXのロケットで打ち上げ…1週間後に着陸予定

日本の宇宙新興企業「ダイモン」(東京)が開発した超小型月探査車「YAOKI(ヤオキ)」が27日午前9時20分頃、米フロリダ州のケネディ宇宙センターからスペースXのロケットで打ち上げられた。3月中旬頃に月面に降り、民間企業が単独で開発した探査車による世界初の月面走行に挑む。
YAOKIは縦横15センチ、高さ10センチ、重さ498グラムで、月面探査車としては世界最小クラス。特殊な樹脂が材料の炭素繊維を使うことで、軽量でありながら270度の高温や100G(重力加速度)の衝撃に耐えられる。
名前は「七転び八起き」にちなんでおり、両端にある半球状の車輪で砂地でもスムーズに前進し、ひっくり返っても走行できる。
YAOKIは同日、米宇宙企業「インテュイティブ・マシンズ」の無人月着陸船に搭載されて打ち上げられた。着陸船は約1週間後、月南極から約160キロ・メートル付近に降り立つ予定だ。
月面ではまず、米航空宇宙局(NASA)などの探査機器による月の水資源を探すミッションを実施。YAOKIは3月中旬頃に着陸船から月面に降り、地球からの遠隔操作で走行したり、写真を撮影したりする。
米企業の着陸船は昨年、民間による世界初の月面着陸に成功した。今回の着陸地点の周辺には、太陽の光が届かない「永久影」があり、水が氷の状態で存在すると考えられている。