現職の都道府県議として全国最多タイの当選回数を誇る栃木県の板橋一好県議(84)(小山市・野木町選挙区)が2027年の次期県議選に立候補せず、今期限りで引退する意向を固めたことが27日、分かった。
読売新聞の取材に対し、「年齢的なものと後援会の高齢化で引退を決めた。やり残したことがたくさんあり、残念だ」と語った。後継者については後援会関係者と相談し、今年中に決めるという。
板橋氏は1971年初当選で当選回数は14。全国都道府県議会議長会(東京)によると、岐阜県議の猫田孝氏(84)と並んで現職としては全国最多となっている。
県議在職は50年を超え、自民県連の重鎮として、県政界で存在感を発揮してきた。現在は同党県連副会長などを務める。
26日の県議会本会議では、福田知事に2028年以降の県政を担う後継者について質問した。この際、「その(後継者)問題が出る頃は現職ではないと思うので、今のうちに聞いておきたい」と引退をにおわせていた。