埼玉県道陥没事故の復旧作業は長引く見通しで、八潮市内には様々な影響が出ている。
現場近くの飲食店では事故後、来店客が1割以上減ったという。常連客が周辺の道路状況を電話で問い合わせてくることも多い。
同店の店長(47)は「『八潮は危険』と思われているのではないか。復旧工事後はきちんと確認をした上で、国などが『安全宣言』を出してほしい」と話す。
市内で不動産業を営む男性(63)は「イメージダウンで周辺の地価が下がってしまうのではないか。工事が長期化すれば悪影響が出るだろう」と不安視している。
八潮市商工会には、周辺の飲食店などから「営業の見通しが立たない」などの相談が寄せられているという。宍倉身(しん)事務局長は「先行き不安を訴える事業者は多い。被害補償の相談も多く、県の相談窓口を伝えている」と話している。