みのもんたさん死去 19年に難病「パーキンソン病」発症 語っていた「力入れ過ぎず向き合う」

司会で人気を博したタレントみのもんた(本名・御法川 法男=みのりかわ・のりお)さんが死去した。80歳。東京都出身。2019年に国指定の難病であるパーキンソン病と診断され、病と闘っていた。

みのさんを病魔が襲ったのは6年前。知人の葬儀で献花した際、体がグラリと揺れたことがきっかけでパーキンソン病が判明した。パーキンソン病は脳内のドパミン神経細胞が減少して、手足の震え、筋肉のこわばり、動作緩慢などが起こる病気。運動症状のほかに、認知機能障害や便秘などの症状がある。根本的な治療方法は確立されていない。みのさんは投薬治療とリハビリを続けてきた。

20年3月末には13年間担当した日本テレビ系「秘密のケンミンSHOW」の司会を勇退。同年に父親から継いだ水道メーター製造・販売会社「ニッコク」(東京都港区)の社長も退き、会長職となった。

みのさんは昨年にスポニチのインタビューで自転車型トレーニング機器でリハビリをする様子を公開。「週2回トレーナーさんに来てもらって、リハビリをしているんですよ」と明かした。「病名を聞いた時、つらい病気だなと思った。それでも、力を入れ過ぎずに向き合っていこうと思っています。最近では階段の下りがダメになってきた。でも、考え込んでも仕方ない」と前向きに病と向き合っていた。

立教大卒業後、1967年に文化放送に入社。1969年に「セイ!ヤング」の初代パーソナリティに抜てされ、ディスクジョッキーの先駆けとなり、深夜放送ブームをけん引した。文化放送退社後の83年からフジテレビ「プロ野球珍プレー・好プレー大賞」のナレーションを担当。89年から日本テレビの生活情報番組「午後は○○おもいッきりテレビ」、05年からTBSの朝の情報番組「みのもんたの朝ズバッ!」の司会を務めた。06年には、「1週間で最も多く生番組に出演する司会者」として、ギネス世界記録に認定された。