大船渡市の山火事、「エネルギー兵器」などとSNS拡散…県警幹部「発信側も注意して」

岩手県大船渡市の山林火災で、真偽不明の投稿がX(旧ツイッター)などのSNSで拡散されている。
2月27日には、Xで匿名の消防関係者を名乗り、「#エネルギー兵器」などのハッシュタグとともに「自然火災ではあり得ない」との情報も投稿された。130万回以上閲覧されている。「山林火災は太陽光発電パネルの漏電が原因」などの投稿を見た同市の避難所の男性(58)は「市は真実を隠している」と話す。
災害時は、不確かな情報が拡散されやすい。1月の米カリフォルニア州の山火事や昨年の能登半島地震でも誤情報が拡散された。
偽情報を検証する「日本ファクトチェックセンター」の古田大輔編集長(47)は「ネット上には誤った情報があふれているのが前提。安易に信じないで」と警鐘を鳴らす。投稿内容によっては消火や救助活動の妨げになることから、県警幹部は「発信側も注意してほしい」としている。