秋田県警が全国初「エリア採用」導入、教養試験ではなく「SPI3」も選択可…受験者減に危機感

秋田県警は新年度の警察官採用試験で、全国で初めてとなる「エリア採用」に加え、能力検査「SPI3」を新たに導入する。受験者数の伸び悩みが背景にあり、優秀な人材を集めようとあの手この手でアピール方法を模索している。(菊池蓮)
2023年度倍率、過去最低かつ全国最低

県警警務課によると、2023年度の受験者数は前年度比37人減の221人で、最終倍率は2倍と過去最低かつ全国最低だった。24年度はSNSで仕事を紹介するショート動画を配信するなど警察官の様々な職務の魅力発信に努めたが、4人増の225人で最終倍率も2・4倍と微増にとどまった。
新年度に導入するエリア採用は、試験の申込者が少ない県北部を対象とし、勤務地は原則で鹿角、大館、北秋田、能代の4署に限定。採用枠は若干名の予定だが、地元志向の若者の取り込みを狙う。
県北部を対象としたのは、過去10年間の試験申込者数を地域別に調べたところ、県北部の割合は17・3%で、県央部(49%)と県南部(22・6%)に比べて低い傾向がみられたためだ。
また、「SPI3」は民間企業に浸透していることから採用することにし、通常の「教養試験」とともに選択できるようにする。民間企業を第1志望としている受験者にも間口を広げる考えで、阿部大輔・警務部長は「警察官は体力やコミュニケーションなど様々な能力が必要。幅広い人材を募集したい」と、受験者数増加に力を込める。
パンフレットも表紙一面に扉をあしらい、中央に一言「ひらけ。」と書かれた目を引くデザインに刷新した。気になった人が手に取ることを狙い、一見して県警のパンフレットと分からないよう工夫を凝らした。
同課によると、24年度の受験者数は10年前の半分以下となっている。阿部警務部長は、「県外の大学生などで地元に戻りたいが、働く先がないという人もいるだろう。そういった人の選択肢の一つになれれば」と話している。
大卒程度の採用試験は3日から受け付けが始まっており、問い合わせは県警警務課人事・採用係(0120・863・314)、県警ウェブサイト(https://www.police.pref.akita.lg.jp/recruit)へ。