特殊詐欺グループのトップか「弁当出しただけ」タイから強制送還の男を逮捕 元「関東連合」指名手配犯とのつながりは…?

海外を拠点にした特殊詐欺グループのトップとみられる男が、タイから日本に強制送還され、逮捕されました。

日本時間8日、タイの国際空港。
──詐欺には関与していたのか?
山口哲哉容疑者(46)
「本当にしていない。不当な扱いをうけてたまんないですよ。なんでこんなことされるのか意味わかんないですよ」
タイ警察に拘束されていたのは、暴走族グループ「関東連合」の元メンバー冨沢哲也こと山口哲哉容疑者(46)。8日、タイから強制送還され、日本に移送中の飛行機内で逮捕されました。(電子計算機使用詐欺などの疑い)
警察によると山口容疑者は2022年、大阪府の高齢女性に「医療費に対する還付金がある」などとウソの電話をし、現金30万円ほどをだましとった疑いがもたれています。
カンボジアを拠点に、犯行を指示していたとみられる山口容疑者。
──カンボジアの詐欺グループ幹部という話も?
山口容疑者
「本当に違います」
──全く関係していない?
山口容疑者
「関係していなくはないですけど、全部説明しますから」
──一部関係しているけど、幹部ではないという意味?
山口容疑者
「幹部じゃない、弁当出しただけですよ」
「弁当を出しただけ」と話す山口容疑者。さらに、重要指名手配されている“ある容疑者”について質問すると…。
──見立容疑者がカンボジアにいる?
山口容疑者
「絶対ない」
──見立容疑者とは連絡とっていない?
山口容疑者
「一回もとったことねえ」
山口容疑者がつながりを否定したのは「関東連合」の元メンバー、見立真一容疑者。
2012年、東京・六本木のクラブ内で、客の男性(当時31)が金属バットなどを持った集団に襲われ死亡した事件の主犯格とされ、今も逃亡を続けています。
山口容疑者の取り調べで、つながりは浮上するのでしょうか?
また、山口容疑者はカンボジアやベトナムなどで摘発された複数の特殊詐欺グループと関わりがあるとみられ、警察が詳しく調べています。
(4月8日放送『news zero』より)