ボディビル界のレジェンド・杉田茂さん死去 78歳 シュワルツェネッガー氏とも面識あったNABBA世界王者

日本のボディビル界のレジェンド・杉田茂さんが4月13日、老衰のため死去。享年78。告別式は14日に執り行われた。
1972年、ミスター日本に輝いた杉田さんは76年にNABBAミスターユニバースで総合優勝。あのアーノルド・シュワルツェネッガー氏も優勝した世界で最も権威のある大会で日本人唯一の世界王者としてその名を残した。81年にはIFBBミスターインターナショナル(ミドル級)も制している。
そんな杉田さんには、シュワちゃんとの有名なエピソードがある。杉田さんのふくらはぎを見たシュワちゃんは「どうやったらそんなすごいふくらはぎにできるのか」と聞いてきたが、杉田さんは「教えることなんてない。元からこんなふくらはぎなんだから」と、ひと言。これにはシュワちゃんも形なしだ。それ以後「トレーニング法を秘密にされた」と、へそを曲げ、杉田さんを無視するようになったとか。
シュワちゃんを一蹴した杉田さんが大阪・京橋に開いたジムには、大相撲の貴乃花、曙、小錦、プロレスラーの棚橋弘至らが通い、盛況を極めた。そのジムを引き継いだ形になる大阪プロレス・ゼウスは「自分のジムの名誉会長をやってもらってました。日本人唯一のボディビル世界王者、杉田さんの魂を、これからもずっと語り継いでいきたい」と話している。