歌人・奥田亡羊さん死去 57歳 病気療養中も4月11日に 歌集「花」で若山牧水賞受賞

歌人の奥田亡羊さんが4月11日に死去したことが14日、分かった。57歳だった。奥田さんのSNSを通じ報告された。

奥田さんのXで「奥田亡羊こと奥田尚良は、かねてより病気療養中のところ4月11日の早朝、家族に見守られて享年57歳で死去いたしました」と明らかにされた。

葬儀は家族葬にて執り行ったことを報告し、「故人への生前のご厚誼に深く感謝申上げます。なお現在、所属結社「心の花」の友人たちによって亡羊の新歌集を準備中です」とした。

奥田さんは1967年生まれ、京都府出身。NHKのディレクターとして働きながら作歌を始め、2005年に作品「麦と砲弾」で第48回短歌研究新人賞を受賞。08年に歌集「亡羊」で第52回現代歌人協会賞を受賞すると、18年には歌集「男歌男」で第16回前川佐美雄賞、22年に歌集「花」で第27回若山牧水賞に輝いた。