「血だらけで逃げようとしたのか…」手柄玲奈さん(15)刺殺現場に残っていた“1キロ以上続く血痕”と住民が聞いた「この辺りで聞いたことのない声」【さいたま市・女子高生刺殺】

「犬の散歩のために外に出たら、血の跡みたいなのがそこらじゅうにあって。何かのイタズラであってほしかったですが……」──4月14日夜、さいたま市桜区のマンションで女子高校生の手柄玲奈さん(15)が刃物で刺された事件。手柄さんは意識不明の状態で搬送されたが、その後まもなく死亡が確認された。
埼玉県警は殺人事件と認定。15日、50名体制の特別捜査班を設置し、現在も現場検証などを行なっている。大手紙社会部記者が話す。
「14日午後8時15分ころにさいたま市桜区から『女性が男に殴られている』と、その約5分後に同居家族から『妹が刃物で刺された』など立て続けに通報があった。職員が駆けつけたところ、刃物で刺されたような傷を複数か所負った手柄さんを発見した。手柄さんは帰宅途中に自宅であるマンションのエントランス付近で被害に遭ったとみられています。
その後、近隣から『若い男が立ち去るのを見た』という証言があり、警察が行方を追っていたところ、着衣に血のついた20代の男を確保。男はけがを負っていたようです。
捜査関係者によれば、現場マンション付近から刃物のようなものも発見されていて、男が何らかの事情を知っているとみて調べを進めています」
1キロ以上続く血痕
現場となったのはJR埼京線の南与野駅から徒歩30分ほど離れた、閑静な住宅街だ。NEWSポストセブンが現場を取材すると、付近には大量の血痕が残されており、捜査関係者がつけた目印のようなものもいくつかあった。
近隣に住む40代男性が話す。
「今朝、犬の散歩のために外に出たら、血の跡みたいなのがそこらじゅうにあって。あのマンションの裏手あたりにお墓があるんですけど、そこらへんはもう血だらけですよ。その血痕みたいなのが、(事件現場の)マンションまでずーっと続いているんですよ。事件があったことは知っていたので『もしかしたら女の子の……』と頭によぎって、怖くなっちゃいました。何かのイタズラであってほしいですが……」
被害者が見つかったマンションに最も血痕が多く残っており、地面だけでなく花壇にも飛び散っている。そこから1キロ以上離れた場所まで断続的に血が残されていたが、被害にあった手柄さんのものか、または確保されている男のものかは定かではない。血痕があった付近に住む60代女性が話す。
「ここら辺りは人通りも少ないから、騒ぎがあってもなかなか気づかないですよ。それにしても、あのマンションからうちの近くまで血の跡があるってことは、結構な距離ですよね。血だらけのまま逃げようとしたんでしょうか……」
マンション住民が聞いた“謎の騒ぐ声”