普通2種の運転免許、教習3日に半減へ 運転手不足に対応

タクシーやハイヤーの運転に必要な普通第2種免許の教習について、警察庁は17日、現行の40時限から29時限に減らす方針を決めた。運転手不足に対応するためで、教習期間が最短で6日から3日に半減される。
普通第2種の教習カリキュラムは道路交通法施行規則などで学科19時限、技能21時限の計40時限の履修が定められている。このうち「経路の設定」や「坂道通行」「後退(バック)」を削除するなどして11時限分を減らす。安全面で問題が生じない削減幅にとどめた。
この変更について、18日~5月17日にパブリックコメント(意見公募)を実施する。警察庁は、道交法施行規則などを改正して、9月1日から新しいカリキュラムを始めたい考え。
教習の短縮は、業界団体の「全国ハイヤー・タクシー連合会」が政府の規制改革推進会議に要望。警察庁の有識者検討会が2024年から議論していた。
国土交通省によると、タクシー事業の運転者は12年度には38万3935人いたが、22年度は37%減の24万1951人だった。【山崎征克】