日本刀を持ち出し「指切るか?腕からいくか?」と脅されたことも…元従業員の親族告白 『花井組』社長による暴力は何年も前から

札幌市に本社を置く建設会社『花井組』の社内で、従業員に対する暴行が明らかになった問題で、暴行は以前から繰り返されていたことがわかりました。
取材に応じたのは『花井組』で、以前働いていた従業員の親族です。
◆『花井組』元従業員の親族との《1問1答》
違和感を覚えるような働き方について、聞いていましたか? —–冬の除雪作業では、連日雪が降ると昼間に出勤し、そのまま夜通し除雪することもあった。昼間の勤務に加えて、夜通しの除雪が続き、2日間眠れないような勤務は“日常茶飯事”でした。
そのほか、印象的な出来事は? —–元従業員の親族:親族(元従業員)が現場でトラブルが起きた際に、それを社長に報告したところ、社長が激怒。日本刀を出してきて、「指切るか?腕からいくか?」と脅されたと聞いてます。
社長の言動で、異常だと感じたことは? —–「過労で人は死なない」と言っているくらいなので、考えは変わらないと思う。
労基署などからの指導のおそれについては、どんな反応だったのでしょうか? —「どうせ隠ぺいするから大丈夫」「札幌市と仕事してるから平気」と、開き直っていたそうです。
今回の暴行動画や連日の報道を見て、どう受け止めましたか? —–やっぱりな、と思いました。親族が働いていた当時から、そういうことはあったので、“いつかこうなる”と感じていました。
取材に対し、元従業員の親族は「社長による暴言や暴力は何年も前からあった」と話しています。
この問題を受け、札幌市は12日、『花井組』が登録していた「札幌SDGs企業登録制度」など5つの認証を取り消しました。
また、プロバスケットボールチーム「レバンガ北海道」も、8日付で花井組とのサポートシップパートナー契約を解除しています。