鳥取県米子市淀江温浴施設「淀江ゆめ温泉」で今月、最大で基準値の620倍となるレジオネラ菌が検出されていたことがわかった。菌が検出された13日から入浴事業を中止。利用者の一部が体調不良を申し出ており、市が検出された菌との関連を調べている。
市淀江振興課によると、4月にレジオネラ症に感染した患者がいる、と医療機関が県に報告。施設で感染した可能性があり、県が今月8、9日に水質検査を実施した。女子浴槽で基準値の最大620倍、男子浴槽で同230倍の菌が確認された。
市は県から報告を受け、16日に結果をホームページなどで公表。21日夕までに、肺炎に似た症状といった体調不良に伴う問い合わせが計15件前後寄せられているという。
すでにタンクなどの清掃を済ませており、今後、菌が繁殖しやすいタイルの目地などを修繕した上で再び水質調査を実施する。基準値を下回ったことを確認し、入浴事業を再開する方針という。