坂井学国家公安委員長は23日の衆院内閣委員会で、外国人が母国の運転免許を日本の免許へ切り替えられる「外国免許切替(外免切替)」制度について、簡単すぎると指摘される知識確認(筆記試験)の問題を、日本人と同等とすることも検討する考えを示した。日本維新の会の三木圭恵氏への答弁。
外免切替の知識確認は最大24言語で受けられ、「○×式」の10問のうち7問正解で合格できる。日本の免許試験の場合、学科試験は、95問(100点)中90点が合格ラインだ。警察庁は外免切替を厳格化する方針だが、三木氏は「10問中7問のイラストがメーンの筆記試験は簡単すぎる。筆記試験を日本人と同等にするべきだ」と要望した。坂井氏は「日本の交通ルールを十分に理解しているか確実に確認するために知識確認の方法を厳格化する。どういう量になるかは検討中だが、問題意識はその方向で検討している」と述べた。
内閣委では、立憲民主党の藤岡隆雄氏が厳格化が行われるまでの間は制度の停止も検討するよう促した。「見直しがきちんとできるのか。それまでの間に引き逃げ事故や逆走などいろいろなことが起きているが、止めなくてよいのか」と述べた。坂井氏は「制度運用の改善を早急に行うことが重要だと認識している」と運用停止は否定。「海外において外免切替制度と同様の制度があり、日本人も利用している。日本が停止することにより、日本人の海外での外面切替の利用にも影響が生じる恐れがあることなども考慮する必要がある」と説明した。