兵庫県の斎藤元彦知事らの疑惑を告発した元県西播磨県民局長の私的情報が漏えいしたことを受け、斎藤氏は28日の定例記者会見で、自らへの処分として「給与カットで対応したいと考えている」と明らかにした。
27日に調査結果を公表した県の第三者委員会は、斎藤氏の側近だった元総務部長が2024年4月、県議3人に私的情報を口頭で述べるなどして漏らしたと認定。「知事や片山安孝元副知事の指示だった可能性が高い」と判断していた。
斎藤氏は28日の会見でも「漏えいの指示はしていない」と強調した。「指示があった」とする他の県幹部の証言と異なることについて、さらなる調査の実施の必要性を問われ、「懲戒処分で一定の結論を出した」と述べるにとどまった。【稲生陽、山田麻未、栗田亨】