千葉県議会は11日の会派代表者会議で、今秋に実施を予定していた県議によるカナダ視察の中止を決めた。実施に必要な参加者数に達しなかったためという。県議会事務局によると、参加者が集まらないために海外視察が中止となるのは異例。
県議会では先進事例の調査や情報収集などを目的に毎年、海外視察を行っている。新型コロナウイルスの流行や財政難を理由に中止された時期もあったが、熊谷知事の海外訪問に合わせ、2023年には台湾とベトナム、24年にはドイツとオランダを視察した。
今年の海外視察は、10月に7日間カナダを訪れ、多文化共生や日本企業の進出状況、観光誘客などについて調査するという計画で、自民党が提案した。今年度当初予算に関連費用計約3200万円が計上された。
自民党から3人が参加を希望したが、他会派は「今の時期にカナダを視察する必然性が見いだせない」(立憲民主党)などの理由で希望者がいなかった。視察の実施に必要な5人が集まらず、中止が決まった。
県議会の海外視察を巡っては、24年のドイツ・オランダ訪問について、航空運賃や宿泊費などが高額で不適切だとして、県市民オンブズマン連絡会議が5月、県議に旅費を返還させることを県に求める住民監査請求を行っている。