【学歴詐称疑惑】知人が証言「卒業してない認識あったのでは?」辞職勧告・百条委員会は7日採決へ(静岡・伊東市)

学歴詐称疑惑で波紋が広がる伊東市の田久保市長に新たな疑惑です。大学へ問い合わせし「除籍されたことを初めて知った」と説明していましたが、知人は「卒業していないことを十分認識していた」と証言しました。
4日伊東市議会で開かれた議会運営委員会。議題となっていたのが、学歴詐称疑惑で波紋が広がる田久保市長の辞職勧告について。
(市議)
「『私の勘違いでした』で済む話ではない。市長であり続けることは伊東市議会としては容認することはできない」
(各市議)
「賛同します。」
4日の委員会では、7月7日の本会議で採決することが決定。また、強い調査権限をもつ百条委員会の設置についても採決することが決まりました。本会議では、いずれも賛成多数で可決される見通しです。徹底追及する構えの市議会。一方、田久保市長は進退について。
(伊東市 田久保 真紀 市長)
「私としてはその市長を続けたい続けたくないということよりも、このような状態で自分が辛いからと言って今の状況を全て投げ出して逃げ出すようなことはしたくないそのように考えている」
そう言っていた当の本人は4日、一部の公務をキャンセルして、報道陣の前に姿をみせることはありませんでした。
2025年5月、伊東市で初めての女性市長となった田久保市長。ことのはじまりは6月、19人の市議に届いた匿名の”ある投書”でした。
「東洋大学卒ってなんだ!彼女は中退どころか、私は除籍であったと記憶している。」
伊東市の広報誌にも記された「東洋大学法学部卒業」の学歴はウソであるとの疑惑が浮上。田久保市長は、2日会見を開き、
(伊東市 田久保 真紀 市長)
「卒業は確認ができませんでした。除籍であるということがその場では判明がいたしました。窓口に行ったが卒業証明書は取得することができませんでした。」
と除籍されていたことを公表しました。
(伊東市 田久保 真紀 市長)
「28日まではもう本当に自分の中では除籍といったような状況に自分がなっているというもう想定がありませんでした。自分が除籍であって卒業していないのを知って自分自身もそこについては非常に驚いてるというか、除籍っていう言葉自体がちょっと私の中では初めてだったものですから、そこについて確認できるところを今確認しているとそのような状況になります。」
6月28日に初めて大学を除籍になっていることを知ったと主張。
(澤井 志帆 キャスター)
「市長は『卒業』したと勘違いしていた?」
(伊東市 田久保 真紀 市長)
「非常に恥ずかしい言い方になりますけれども、勘違いをしていたんだろうと言われるとそれは全く否定できないということになると思います」
そんな中、田久保市長と10年来の知人に話を聞くとある疑惑が浮かび上がってきました。
(田久保市長と10年来の知人)
「東洋大学の法学部なんですよね、なんていう話が出て、ついでに、まあ卒業はしてないんですけどね、ぐらいの軽いノリの話ですよ。だから、その記憶があったんで彼女は卒業してないっつったよな、なんていう風に思いながら見てましたけど」
知人によると、付き合いが始まった当初に田久保市長から大学を卒業していないことの説明があったといいます。
「先日の記者会見をね、テレビなんかで私も見ましたから。彼女の性格からすると、なんか本当に勘違いしてたとかっていうことで済む話なのかなっていう気はしますよね。だから、10年前には、要するに卒業はしてないんですけどね、って言ってたわけですから、卒業してなかったことについては十分認識をされてたんだろうと。それがね、勘違いでしたで済む話では全くないだろうと思うんですよ」
田久保市長自身は大学を除籍されていたことを以前から認識していたと証言しました。