天皇陛下は、米ニューヨークの国連本部で8日に開かれた「第7回国連水と災害に関する特別会合」にビデオメッセージを寄せられた。陛下が同会合でスピーチされるのは6回目。
陛下は、湧き水を公平に配分するために築かれた「三分一(さんぶいち)湧水(ゆうすい)」(山梨県北杜市)で自ら撮影した写真などを示しながら、「水の恩恵を享受し、その脅威から逃れるために人々は協力し、利用する中で人々のつながりと友好の輪が広がりました」と述べられた。
その上で、地球温暖化が進み、洪水や干ばつなどに人類が直面しているとして、「様々なレベルでの協力とパートナーシップを進めることの可能性に一人一人が気付き、行動を起こすことが今こそ求められているように思います」と対策の必要性を強調された。
収録は陛下のモンゴル訪問前の3日、皇居・御所で英語で行われた。