万博折り返し 伸び悩む来場者数、猛暑も影響か 黒字達成は不透明

大阪・関西万博は13日に開幕から3カ月となり、10月13日までの半年間の会期の折り返しを迎える。来場者数には伸び悩みの傾向がみられ、運営費の黒字達成も不透明な状況が続く。
一般の来場者数は11日時点で991万6276人(6日以降は速報値)となっている。12日に1000万人の大台に乗ったとみられる。これまでの最多は6月28日の18万4990人だった。この日は夜に花火の打ち上げがあり、帰宅しようとした約100人がシャトルバスに乗れず、タクシーで帰る事態が起きた。
客足は6月上旬ごろまでは伸びていたが、その後は1週間平均で12万~13万人台を推移し、横ばいが続いた。近畿地方が梅雨明けして猛暑が続く7月は、10万人台を割り込む日も目立っている。
入場券の販売枚数も4日時点で1554万1579枚となった。万博の運営費の赤字と黒字の分かれ目となる損益分岐点(約1800万枚)に届くかどうかは予断を許さない状況だ。
過去の万博では、会期末が近づくにつれて来場者数が伸びる傾向にある。レジオネラ属菌が検出された問題を受けて6月上旬から中止されていた水上ショーが7月11日から再開され、12、13両日のブルーインパルスの展示飛行などをきっかけに、停滞感を打開できるかが鍵になる。【長沼辰哉、高瀬浩平】