特殊詐欺の詐取金をマネーロンダリング、5億5000万円を隠した疑い…男2人を5回目の逮捕

特殊詐欺に関与したとして資金洗浄(マネーロンダリング)組織の幹部らが逮捕された事件で、警視庁などは14日、詐取金を資金洗浄したとして、いずれも職業不詳の樋口拓也(37)(大阪府豊中市)、相田栄幸(33)(東京都品川区)両容疑者を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)容疑で再逮捕した。逮捕は5回目。
発表によると、2人は2023年5~6月、架空請求詐欺の手口で、新潟県と栃木県の60~70歳代の男女計3人から詐取した現金を暗号資産「ビットコイン」に交換。仲間が管理する別の暗号資産「テザー」の口座に送金した後、現金化された計約5億5000万円を受け取って隠した疑い。
現金は、相田容疑者らが都内の路上などで仲間から受け取り、樋口容疑者の当時の自宅に運んでいた。2人は犯罪組織から資金洗浄を請け負っていたとみられ、23年4~6月に詐欺などで得た計約13億円を資金洗浄したとみられる。
2人は今年4~6月に詐欺や同法違反容疑で計4回逮捕されていた。樋口容疑者宅には、指示役「ルフィ」らのグループによる強盗事件の被害金の一部も運び込まれており、同庁はこの金も資金洗浄し、指示役に還流していたとみている。