大阪・関西万博のアンゴラ館を巡る工事費の未払い問題で、工事の下請け業者2社が31日、発注した大阪市鶴見区の「一六八(いろは)建設」の経理担当だった男性と、男性が経営する会社に計約5800万円の支払いを求めて大阪地裁に提訴した。
訴状によると、2社は一六八建設から内装などの工事を請け負い、4月までに作業を終えたが、代金の一部の計約5800万円が支払われていないとしている。原告側は、男性が一六八建設から自身の会社に約1億2000万円を移したとして、男性側に未払い分を請求することにした。
一六八建設は男性について、約1億2000万円を横領したとする業務上横領容疑の告訴状を大阪府警に提出している。男性はこれまでの読売新聞の取材に「横領ではなく、一六八建設に貸した金を返してもらった」としている。