石破首相が辞めない”3つ”の理由、ジャーナリストの電話取材に明言、森元首相の退陣との違いも

ジャーナリストの鈴木哲夫氏(67)が4日、カンテレの情報番組「旬感LIVE とれたてっ!」(月~金曜午後1時50分)に出演。石破茂首相が続投を続ける3つの理由を述べた。
参院選で過半数割れし、“石破降ろし”が吹き荒れる中、石破首相は首相続投に意欲を示している。
石破首相にたびたび電話取材を行っている鈴木氏は、石破首相が辞めない理由について「関税」「戦後80年」「対抗心」と3つのキーワードを挙げた。
関税については「トランプですね。15%で大筋合意なんだけど、関税の品目は4300以上あるんですね。それぞれに影響が出る。これを説明したり、それぞれに対策、支援を打っていく。これからなんだと、全部仕上げるまでは辞められない」と、首相の考えを明かした。
戦後80年については「談話ではないが、メッセージを出したいという思いがすごい強い」。戦後80年談話を巡っては、出さない方向で調整との報道もされているが、鈴木氏が石破首相に確認したところ「自分は出す」と明言したことを明かした。
どういう形で発信するかは分からないとしながらも、石破首相が「(終戦の日の)15日には間に合わないかな。だけど、いつかこれは必ず出したい。これを出すまでは辞められない」と話していたと明かし、「背景があって、安全保障は石破さんの1丁目1番地。戦争とかものすごい勉強、研究を何十年もやってきている。自分なりにメッセージを総理大臣として出していく」と石破首相の並々ならぬ意欲を披露した。
戦後80年談話には反対の意見も根強いが、「中身は安倍さんのもの(戦後70年談話)を覆すとか上書きするじゃなくて、石破さんなりの平和論みたいなもの。安倍さんを否定するようなものではない」と推測した。
対抗心のキーワードについては、「退陣の号外出た。自分はひとことも言ってない。力が入って、“ひっとことも”になってた」と笑いながら、「自分が言ってもいない、思っていない事が先行している。こういうものに負けてたまるかという対抗心」と解説。「まさにこの3つが続投の今の気持ち」と分析した。
森喜朗元首相の退陣との違いについては、世論調査で辞めなくてもいいという声も多いことを挙げ、支持率が1桁だった森元首相との違いを指摘していた。