日本人が過去最大90万人減、1億2065万人…日本に住む外国人367万人で最多更新

総務省は6日、住民基本台帳に基づく今年1月1日時点の国内の人口を発表した。日本人は1億2065万3227人で、前年から90万8574人(0・75%)減り、調査を開始した1968年以降で減少数、減少率ともに最大となった。国内に住む外国人は367万7463人で、調査を開始した2013年以降で最も多くなった。前年から35万4089人(10・65%)増え、増加数でも最多を記録した。
外国人は、3か月以上の在留資格を持つ人が対象となる。日本人と外国人を合わせた総人口は1億2433万690人で、前年から55万4485人(0・44%)減少した。総人口に占める外国人の割合は2・96%に達し、過去最大となった。
日本人は、ピークだった09年から16年連続で減少が続いている。最も大きな要因は、少子高齢化の加速だ。24年に生まれた日本人の子ども(出生数)は過去最少の68万7689人で、死亡者数は過去最多の159万9850人だった。出生数が死亡者数を下回る「自然減」は17年連続で拡大している。
一方、外国人は、新型コロナウイルス禍で一時的に減少したが、23年から増加に転じ、3年連続で10%以上の伸び率となっている。国外からの転入者が国外への転出者を上回る「社会増」の影響が大きく、外国人の転入者は66万1809人で最多を更新した。外国人は出生数も最多の2万2738人に上り、出生数が死亡者数を上回る「自然増」も最多の1万3665人となった。
都道府県別で見ると、人口が増えたのは東京都と千葉県のみで、45道府県で減少した。前年からの減少率は秋田県の1・84%が最も大きく、青森県が1・64%、高知県が1・59%で続き、東北や四国地方での減少が目立った。