パソコン作業中の男性が突然心肺停止状態に 同僚社員ら連携し救命活動、パナソニック工場

就業時間中に心肺停止状態で倒れた同僚の救命活動をしたとして、奈良県広域消防組合大和郡山消防署は、パナソニックの「メータデバイスSBU奈良工場」(奈良県大和郡山市筒井町)に感謝状を贈呈した。
代表として感謝状を受け取ったのは、井上公勢(こうせい)さん(52)、杉本加小里(かおり)さん(54)、寺内僚汰さん(27)の3人。
5月27日午後3時頃、デスクでパソコンに向かって作業していた40代男性社員が突然椅子から崩れ落ちたため、寺内さんはすぐに男性の心肺の状態を確認し、心臓マッサージを開始。杉本さんは119番して救急車を要請し、井上さんは自動体外式除細動器(AED)を使うなどして、社員らが連携して、倒れた40代社員を救急隊に引き継いだ。
同社は年に1度、社員を対象にした応急手当講習などを実施しているが、今回の救急事案を受けて、AEDの設置箇所を増やすことも検討しているという。
井上さんは「無事に助かったことが何よりもうれしかった」と話した。石井之章署長は「素早い発見と勇気ある行動の連鎖が救命につながった。深く感謝したい」と話した。