鹿児島・霧島市に大雨特別警報 県内で土砂崩れ住宅1棟全壊2人救急搬送 宮崎県でも線状降水帯発生のおそれ

気象庁はきょう午前5時、鹿児島県の霧島市に大雨特別警報を発表しました。鹿児島県内では、土砂崩れで住宅1棟が全壊し、2人が救急搬送されています。
気象庁はきょう未明、鹿児島県の薩摩、大隅地方に線状降水帯の発生情報を発表し、これまでに姶良市で1時間に111ミリ、霧島市で107ミリの猛烈な雨を観測しています。
午前5時には霧島市に大雨特別警報を発表し、身の安全確保と最大級の警戒を呼びかけています。霧島市全域と鹿児島市の一部には、「緊急安全確保」が発表されています。
被害が相次いでいます。姶良市では住宅の裏山が崩れ、1棟が全壊しました。住人の女性2人が病院に運ばれましたが、意識はあるということです。
また、霧島市や姶良市などで床上・床下浸水や道路の冠水も相次いでいます。
交通にも影響が広がっていて、県内の高速道路は大部分が通行止めとなり、鉄道もJR在来線の多くが始発から運転を見合わせています。
一方、宮崎県でも、南部で降り始めからけさまでの雨量が250ミリを超えているところがあります。
きょう昼前にかけて、線状降水帯が発生するおそれがあるとして、気象庁は土砂災害や河川の増水、氾濫への厳重な警戒を呼びかけています。