ISSに長期滞在していた大西飛行士、地球への帰還開始…米スペースXの宇宙船クルードラゴン搭乗

【ワシントン=中根圭一】国際宇宙ステーション(ISS)に3月から長期滞在していた宇宙航空研究開発機構(JAXA)の大西卓哉さん(49)ら日米露の宇宙飛行士4人は8日午後6時15分(日本時間9日午前7時15分)、米スペースXの宇宙船クルードラゴンに搭乗して地球への帰還を始めた。クルードラゴンは9日午前(同10日未明)、米カリフォルニア州沖に着水する予定だ。
大西さんのISS滞在は2回目。4月に日本人3人目となる船長に就任したほか、宇宙空間での人体の免疫の働きを調べる医学・科学実験などに取り組んだ。今月2日からは、ISSに到着したJAXAの油井亀美也さん(55)と同時滞在していた。
大西さんは日本時間4日にISSから臨んだ記者会見で「ISSは私が宇宙飛行士として青春の全てをかけた場所で、とても特別な存在」と話していた。
大西さんは当初、6日(同7日)にISSを離れる予定だったが、着水地点で強風が予想されたため、延期していた。