漁船の船長「目を離した隙に…」 ドラゴンボートと衝突し女性3人けが 業務上過失往来危険の疑いを視野に捜査 兵庫・芦屋市の沖合

兵庫県芦屋市の沖合で10日午前、手こぎ舟のドラゴンボートと漁船が衝突する事故があり、ドラゴンボートに乗っていた女性3人がけがをしました。
神戸海上保安部西宮海上保安署によりますと、10日午前11時半ごろ「芦屋市環境処理センター50メートルの沖合で漁船とカヌーが衝突」などと付近の釣り人から118番通報がありました。
芦屋市浜風町の沖合で衝突したのは、全長8・96メートルの漁船(総トン数2・6トン)と、全長11・5メートルのドラゴンボートです。
ドラゴンボートには18人の男女が乗っていて、衝突のはずみで女性3人が腰やひじを打撲するなどのけがをしました。ほかの15人は衝突前に海に飛び込み、けがはなく、付近を航行していたゴムボート3隻が救出しました。漁船を操縦していた船長の38歳男性にもけがはありませんでした。
海保によりますと、ドラゴンボートは練習のため、午前9時ごろに近くの兵庫県立海洋体育館を出艇し、事故当時は休憩するために船首を南に向けて漂泊していました。北側から漁船が近づいてきたため、乗船者らは手で合図を送りましたが、漁船は航行を続け、漁船の船首とドラゴンボートの船尾が衝突しました。
海保の聞き取りに対して、漁船の船長は「前方から目を離した隙に衝突した」と話していて、海保は業務上過失往来危険の疑いを視野に捜査を進めています。